“きりくぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切久保66.7%
桐窪33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信州北安曇きたあずみ郡の郷土誌を見ると、この郡北城きたじょう村の切久保きりくぼというところには、昔おかるという若い女が、鬼女になって入ったというおかる穴という岩屋がある。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
こんな話をしながら兵馬と七兵衛は、富士川岸の険路を、前に言ったように西行越さいぎょうごえ、増野ますの切久保きりくぼと過ぎて、福士川ふくしがわのほとりへ来た時分には日が暮れかかっています。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これから川岸を西行越さいぎょうごえ、増野ますの切久保きりくぼ福士ふくしと行くうちに、何かひっかかりが出て来るから見ていてごらんなさい、無事に身延までせたら、この七兵衛がかぶとを脱いでしまいます
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
どこへ向かって行くのだろう? ズンズン行けば桐窪きりくぼへ出る。それでは桐窪へ行くのだろうか?
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
やはり秩父の山中の、桐窪きりくぼが一行の行く先らしい。山尼の居場所が目的地のようだ。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)