“きゃくらい”の漢字の書き方と例文
語句割合
客来100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まあ小麦の団子を入れるのが余程上等の分で、それも正月とか客来きゃくらいの時にでも喰うが関の山、普通はただ麦焦しの粉を入れて、どろどろにこしらえてその中に草の花を入れるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
と同時にまた別荘番が一言いちごんもこの客来きゃくらいを取次がないのも不審だった。しかしその男は私の冷淡な言葉にもめげないで、もう一度額を畳につけると、相不変朗読あいかわらずろうどくでもしそうな調子で
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
少々仔細あって申し上げたい儀がございまして罷り出ましたが、大分お客来きゃくらいの御様子、折角の御酒宴のお興をさましては恐入りますが、御別席を拝借致して先生に申し上げたいことがありまして
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)