“きびのまきび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吉備真備66.7%
吉備眞備33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仲麿と同道した吉備真備きびのまきびや僧玄昉げんぼうが、十九年の留学の後、多量の芸術品や学問芸術宗教の書籍をたずさえて帰って来たときには、彼らに対する宮廷の歓迎はすさまじかった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
橘諸兄が大臣となり、吉備真備きびのまきびが重用せられたのも、そのためであつた。
道鏡 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
そして耶馬臺讀みは、吉備眞備きびのまきびの傳説の耶馬臺の詩を讀むやうに、四角に書いた文字の眞ん中の一字から讀み始めて、鍵の手にグルグルと讀んで行く方法で。
幸ひ俺は、辻講繹で聽いて、吉備眞備きびのまきび蜘蛛くもに教はつて、耶馬臺の詩を眞ん中の一字から——東海姫氏とうかいきしの國——と渦卷形に讀んだと知つてゐたから讀めたのさ
そつとうつし取つて、近所の手習の師匠にも見せたが、——もつとも淺井朝丸樣は、これは學者や坊主は、讀めまい、吉備眞備きびのまきびの讀んだ耶馬臺やばだいのやうなものだから
平次の指は紅筆で書いた假名文字の上を、吉備眞備きびのまきびを救つた蜘蛛くものやうに動きます。