“きざみこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
刻込100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幹事雑貨店主のえた声が、キヤキヤと刻込きざみこんで、響いて聞えて、声を聞く内だけ、その鼻のたかい、せて面長おもながなのが薄らあおく、頬のげっそりと影の黒いのが、ぶよぶよとした出処でどこの定かならぬ
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかもポンコツの苦しみというよりも其の首だけ仮面マスクのような顔には何を見たのかゾッとするような恐怖の色が刻込きざみこまれているのでした。とその時私はいやあなものを見てしまったのです。
(新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)