“かんりゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乾溜50.0%
韓柳50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この町のガスはご存知の通り、石炭でなしに、魚油を乾溜かんりゅうしてつくっているのですから。いずれ又お目にかかってくわしく申しあげましょう。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
呉青秀の忠勇義烈がいつの間にか変化して、純然たる変態性慾ばかりになって行く過程が遺憾なく窺われるのだ。ちょうど材木が乾溜かんりゅうされて、アルコールに変って行くようにね
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
支那の文学は『離騒りそう』を始めとして韓柳かんりゅうの文李杜りとの詩に至るまで皆副業の産物なり。西洋の文学を見るもモリエールは旅役者なりけり。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
よく読み給ふべしそれも韓柳かんりゅうの文のみにて足れりといふにあらず艶史えんし小説のたぐい殊に必要なり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)