“かぼん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
果盆50.0%
火煩50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
午餐なので、杯盤はいばんはまもなく退げられ、甘い酒と、果盆かぼんが代って出た。いや、さらに美々しい一盆には、五箇の銀塊が乗っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼らの卓は、たちまち、次々と運び出される佳肴かこうで埋まった。うま煮、焼肉、丸揚げ、菜汁、果盆かぼん。こなたの武行者が、ちらちら横目で見たぐらいでは、品数もかぞえきれない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ドンと落ちたが地獄の姿じゃ。針の山から血の池地獄。大寒地獄に焦熱地獄。剣樹けんじゅ地獄や石斫いしきり地獄。火煩かぼん、熱湯、倒懸さかづり地獄と。数をつくした八万地獄じゃ。娑婆で作った因果のむくいで。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)