“かどばた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
門端87.5%
門傍12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ともう門端かどばたも踏まなくなる。この故にお師匠さんはそんな危険は冒さない。声が好ければ尚お更のこと
好人物 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
町人でも筋目正しい家では、吉原の女子などは門端かどばたも踏ませませぬ。まして天下の御旗本が、くらべにもならぬ御身分違ひ、とても、とても。(かしらをふる。)
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
いつかお巡査おまわりさんの来なすった朝、覚悟が有って長棹ながざおに掛けてから門傍かどばたへも寄せつけない。それを怨んで、未練も有って、穴から出たり入ったり、ここいらつけ廻しているに違いない。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)