“かしわぎじょてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
柏木如亭66.7%
柏如亭33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時の詩風を代表すべきものは寛斎の門より出でた柏木如亭かしわぎじょてい大窪詩仏おおくぼしぶつ菊池五山きくちござんである。梁川星巌やながわせいがんに及んで唐宋元明の諸風を咀嚼そしゃくし別に一家の風を成した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
雲如の一生は寛政詩学の四大家中に数えられた柏木如亭かしわぎじょていに酷似している。如亭も江戸の人で生涯家なく山水の間に放吟し、文政の初に平安の客寓に死したのである。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
詩仏五山の二人は市河寛斎、柏木如亭かしわぎじょていと相並んで詩学の四大家と称せられたものである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
三年を出でずして或会社のこれを買ひ取りて倶楽部クラブとやらになせしより木母寺の境内再び紅裙こうくんのひらめくを見ず、梅若冢うめわかづかの柳を見ても黄昏一片麋蕪雨こうこんいっぺんびぶのあめ柏如亭かしわぎじょていが名吟を思ふべき人もなくなりたり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)