柏木如亭かしわぎじょてい)” の例文
当時の詩風を代表すべきものは寛斎の門より出でた柏木如亭かしわぎじょてい大窪詩仏おおくぼしぶつ菊池五山きくちござんである。梁川星巌やながわせいがんに及んで唐宋元明の諸風を咀嚼そしゃくし別に一家の風を成した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
雲如の一生は寛政詩学の四大家中に数えられた柏木如亭かしわぎじょていに酷似している。如亭も江戸の人で生涯家なく山水の間に放吟し、文政の初に平安の客寓に死したのである。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
詩仏五山の二人は市河寛斎、柏木如亭かしわぎじょていと相並んで詩学の四大家と称せられたものである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)