“かぐらどう”の漢字の書き方と例文
語句割合
神楽堂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何が大変なんだ、少し落着いて物を言え、お神楽堂かぐらどうから飛出した潮吹ひょっとこみたいな風じゃないか」
神社の境内に在るものでわたくしの興をひくのは絵馬堂えまどう神楽堂かぐらどうばかりである。絵馬堂は奉納の絵額と俳諧の献句が見られ、神楽の催しには仮面の可笑味がある故である。
仮寐の夢 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
東京を立ったのは昨夕ゆうべの九時頃で、夜通しむちゃくちゃに北の方へ歩いて来たら草臥くたびれて眠くなった。泊る宿もなし金もないから暗闇くらやみ神楽堂かぐらどうあがってちょっと寝た。何でも八幡様らしい。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)