“かがづめかい”の漢字の書き方と例文
語句割合
加賀爪甲斐100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「夜ふけて通るは何者ぞ、加賀爪甲斐かがづめかいか泥棒か、さては坂部の三十か……江戸の人達は唄にまで作り、恐れおびえているのになあ」
二人町奴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
江戸では端唄はうたがございました、夜更けて通るは何者ぞ、加賀爪甲斐かがづめかいか、盗賊か、さては阪部さかべの三十か、という唄が昔ございました、夜更けて無提灯で歩くものは盗賊か
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私は曾て旗本の悪童共、水野十郎左衛門みずのじゅうろうざえもん加賀爪甲斐かがづめかいが試みた闇汁のように、無気味な昆蟲こんちゅうや蛇や、あらゆる悪食に箸をつけました。獅子の胎児も、海豹かいひょう睾丸こうがんも、物の数ではありません。