“おわせ”の漢字の書き方と例文
語句割合
尾鷲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『紀伊続風土記』九十に尾鷲おわせ郷の地士世古慶十郎高麗陣に新宮城主堀内に従って出征し、手負ておいの虎を刺殺し秀吉に献じたが、噛まれたきずを煩い帰国後死んだとは気の毒千万な。
やがて尾鷲おわせ。駅前から海気にそよぐ狭い灯の町を車で一走、磯の断崖の上にある五丈という変った名の旅館におちつく。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それよりもさらにわかりにくいのは紀州東熊野ひがしくまの尾鷲おわせあたりで、ナンコビまたはゴコトンボというのが同じ遊びの名である。ナンコビの方はまだ不明だが、他の一方は私には説明できる。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)