“おじぎさう”の漢字の書き方と例文
語句割合
含羞草100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
含羞草おじぎさうの情あるが如き、蓮花の雨を知るの智あるが如き、蜀葵ひまはりの日を悦ぶが如き、貝殼草や木芙蓉や其の他の多くの草花が、自ら調節して開閉するが如き
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
保吉は女と目を合せた刹那せつなに突然悪魔の乗り移るのを感じた。この女は云はば含羞草おじぎさうである。一定の刺戟を与へさへすれば、必ず彼の思ふ通りの反応を呈するのに違ひない。しかし刺戟は簡単である。
あばばばば (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
含羞草おじぎさうが感情的に動くの、或植物は漸々おひ/\に自己の所在地を變更して、歩行するが如き觀をなすのと云つたところで、それは物理生理の然らしむるので、心理の然らしむるのでは無いやうである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)