“おさつ”のいろいろな漢字の書き方と例文

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

その時分上海が非常なインフレになつたので、紙幣（おさつ）をかばんに一ぱいつめ込んでレストーランに行き料理をたべる話なぞきかせた。「コーヒーが一杯五千円です」と彼が言つた。

コーヒー五千円 (新字旧仮名) ／片山広子(著)

自分の胃の状況から察すると、芋中（いもちゅう）のヽヽとも云わるべきこの御薩（おさつ）を快よく賞翫（しょうがん）する食欲は十分有ったように思う。

坑夫 (新字新仮名) ／夏目漱石(著)

稽古のためですから高い品物は無益ですし、安い品で台所にあるものはそうですね、薩摩芋（おさつ）なら川越の上等が沢山買ってあります。里芋も御座います。

食道楽：春の巻 (新字新仮名) ／村井弦斎(著)

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