“おおたけやぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大竹藪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はその頃蓬莱町ほうらいちょうに住んでいたのですが、借家でも庭は広くて正面に赤松の林があり、隣は墓地で大竹藪おおたけやぶがありました。静かでよいのですけれど、そんなですから、ひどく草が生えます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
「霧の小路はうす暗い。抜け駈けせんと、町辻を踏みたがえるな。——本能寺の森は、さいかちの木が目印めじるしぞ。その大竹藪おおたけやぶを、雲のすきに目あてとせよ。あれだ。あれこそ、本能寺のさいかちの木」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海棠のうしろにはちょっとした茂みがあって、奥は大竹藪おおたけやぶが十丈のみどりを春の日にさらしている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)