“えちゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
穢虫100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——残水の小魚、糞中の穢虫えちゅうとは——心憎くもたとえおったな。忌々いまいましい奴、北越でもこの高綱のうわさは伝えられているものとみえる」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……糞中の穢虫えちゅうも、おぬしの喝破かっぱに眼がさめて、やっと、外の清さを知ってここへ来たのじゃ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……だが、違いない! 西仏に喝破かっぱされたとおり、思えばこの高綱も糞中の穢虫えちゅう、世の中にうごめくうじの中にもがいていたこの身もまた蛆であった。……ああつまらぬ物に、永いあいだごう
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)