“うずらまめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鶉豆100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まずうちへ帰ると婆さんがよこじの帳面を持って僕の前へ出てくる。今日こんにちは御味噌を三銭、大根を二本、鶉豆うずらまめを一銭五厘買いましたと精密なる報告をするんだね。厄介きわまるのさ」
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこには紅い葵が咲き、向日葵が盛り、西瓜や鶉豆うずらまめの花、唐黍とうきびの毛などがそよいで、それに露西亜人の丸太組の家もところどころに残っているし、異国風の実にまた新鮮な風景だった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
爺さんは年々雁の如く秋は東京に来て春は北に帰った。上京毎にわざ/\来訪して、追々懇意の間柄となった。手ずから採った干薇ほしわらび、萩のステッキ、鶉豆うずらまめなぞ、来る毎に持て来てくれた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)