“うおずみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
魚住100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、その花壇にT字形をなして面している植物実験室の中から、硝子戸ガラスどごしに私の名前を呼ぶものがあった。見ると、それは魚住うおずみと云う上級生であった。
燃ゆる頬 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
越前の援軍は、総勢一万余騎、朝倉孫三郎景健かげたけを主将として、魚住うおずみ左衛門、小林端周軒はしゅうけん、黒坂備中守などの錚々そうそうたる将僚をそろえ、その兵卒らは声を合わせて
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この道を五里ほど西下すると、魚住うおずみの海浜に出る。ここにはしばしば、毛利方の水軍が、その豊富な兵船をもって、護送船団を組織し、武器食糧などを三木城に幾度か運び入れていたからである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)