“いまにし”の漢字の書き方と例文
語句割合
今西100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その声がまだ消えない内に、ニスの匀のする戸がそっと明くと、顔色の蒼白い書記の今西いまにしが、無気味ぶきみなほど静にはいって来た。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「ああ、今西いまにし君。」
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
書記の今西いまにしは内隠しへ、房子の写真をかえしてしまうと、静に長椅子ながいすから立ち上った。そうして例の通り音もなく、まっ暗な次のへはいって行った。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
日華洋行にっかようこうの宿直室には、長椅子ながいすに寝ころんだ書記の今西いまにしが、余り明くない電燈の下に、新刊の雑誌をひろげていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)