“いぬずき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愛犬家50.0%
犬好50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿論翁丸おきなまるのやうな悪戯をして君の勅勘ちよくかんを蒙むつた者もあるが、我々は先づ君の御寵愛をかたじけなふした方だ。歴史で一番評判なだい愛犬家いぬずきは北条高時どのだ子。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
相撲が筋肉の発育を奨励する間接の原因となると同様に闘犬は俺達の身躰を非常に強壮にし且つ勇猛な気象を養ふやうにした。それから高時殿と一対の愛犬家いぬずきは五代将軍綱吉公だナ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
犬好いぬずきは犬が知る。私の此心はポチにも自然と感通していたらしい。其証拠には犬嫌いの父が呼んでも、ほんの一寸ちょっと愛想あいそに尻尾をるばかりで、振向きもせんで行って了う事がある。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)