“いなかまわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
田舎廻75.0%
田舎巡12.5%
田舎回12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猿爺さんというのは、五年に一度くらいずつ村に廻ってくる、田舎廻いなかまわりの猿使いの爺さんでした。
キンショキショキ (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
田舎巡いなかまわりのヘボ絵師じゃあるまいし、そんなものは入らないと云ったら、今度は華山かざんとか何とか云う男の花鳥の掛物かけものをもって来た。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
江戸っ子は軽薄けいはくだと云うがなるほどこんなものが田舎巡いなかまわりをして、わたしは江戸っ子でげすと繰り返していたら、軽薄は江戸っ子で、江戸っ子は軽薄の事だと田舎者が思うに極まってる。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
父は肉屋に旅籠屋はたごやを兼業し、少しばかり音楽のたしなみもあったらしく、旅籠屋にはときどき田舎回いなかまわりの音楽団や、安オペラなどが泊ることがあり、村の興行話でもまとまると
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)