“いたべり”の漢字の書き方と例文
語句割合
板縁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最も普通の不思議は廻廊の板縁いたべりの上に、偉大なる足跡を印して衆人に見せることである。或いは雪の朝に思いがけぬ社のおくの上などにこれを見ることもあった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
奈何どんなに丑松は『死』の恐しさを考へ乍ら、動揺する船橋の板縁いたべり近く歩いて行つたらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
たらいに水を入れておもての口に出し、新しい草履を揃えて置くと、いつのまにかその草履も板縁いたべりも、濡れているなどと噂せられた。この家のは娘でなくて、近く迎えた嫁女であった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)