“いそがい”の漢字の書き方と例文
語句割合
磯貝100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銀子の心はにわかに崩折くずおれ、とぼとぼと元の道を歩いたのが、栗栖の門の前まで来ると、薄暗いところに茶の角袖かくそで外套がいとうに、鳥打をかぶった親爺の磯貝いそがいが立っているのに出逢であい、はっとしたが
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
益斎は時に年三十二。妻磯貝いそがい氏貞との間に既に三人の子があった。伯は通称郁太郎いくたろう後に貞助また九蔵。名は監、字は文郁、号を毅堂きどうという。しかしこの年にはまだ十一歳の小児である。次は女子某。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
先に江戸表から来た村松喜兵衛や、片岡、磯貝いそがいなどから、この三名の消息はつたわっている。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)