“いすみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
夷隅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『上総町村誌』の夷隅いすみ郡長者町の条に、この町から今の上瀑かみたき村へ掛けての八大字(七町一村)は、相連って一つの市街地である。もと大多喜城の根古屋と称し城下町であったとある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そのとき次郎右衛門の年歯としはもまだ壮年だったから、修行中、安房の夷隅いすみ郡にのこしてあった老母も、やがて彼の新邸に迎えられたであろうし、以後、いよいよ道に研鑚けんさん
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
タタライはおそらくタタラ師住地の義であろう。また上総夷隅いすみ郡東村大字山田の銕鋳坂かねえざかでは坂の上の草堂に銕像の大日だいにち一躯いっくを安置し、銕鋳坂は始めて大日の像を鋳たる地と伝えている(房総志料)。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)