“いしばい”の漢字の書き方と例文
語句割合
石灰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その上から松の枝も見える。石灰いしばいの散った便所の掃除口も見える。塵芥箱ごみばこの並んだ処もある。そのへんに猫がうろうろしている。人通りは案外にはげしい。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
石灰いしばいかな?」と呟きながら、指に付けて嗅いで見て、彼はアッと声を上げた。強い臭気が鼻を刺し、脳の奥までみ込んだからで、嘔吐はきけを催させるその悪臭は、なんとも云えず不快であった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
此の赤いぎざ/\になつた口の貝は印度から来たのだ。これはかぶと貝と云ふのだ。中には非常に大きなのがあつて、二つあつたらエミルには運び切れない位だ。或る島に行くと、石の代りに釜の中で焼いて石灰いしばい