“いきのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
壱岐守100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どういう訳か知らないが、この頃、甲府の城へ御老中が巡視においでになるといううわさでありました。しかも、その御老中も小笠原壱岐守いきのかみが来るということでありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
三沢の家は松平壱岐守いきのかみに仕えて、代々二百五十石を取っていた。父は兵庫助といい、彼はその一人息子で、幼い頃ひどく躯が弱かったため、宗観寺という禅寺へ預けられた。
雨あがる (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一体この堤の草は近所の大名屋敷や旗本屋敷で飼馬かいばの料に刈り取ることになっていまして、筋違から和泉橋いずみばしのあたりは市橋壱岐守いきのかみと富田帯刀たてわきの屋敷の者が刈りに来ていたんですが
半七捕物帳:43 柳原堤の女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)