“いきしょうちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
意気銷沈77.8%
意気悄沈22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君が意気銷沈いきしょうちんしていると娘たちが心配する、それに君、あまり外泊はせん方がよろしいぞ」
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
写真でも撮らせたり、ひどく元気よくはしゃいでいるのが怪しいということである。いったい死ぬほどに意気銷沈いきしょうちんしたものなら首くくりのなわを懸けるさえ大儀な気がしそうである。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「ぼく、豚の煮込み、いらない。」と全く意気悄沈いきしょうちんして、六号活字ほどの小さい声で言って、立ち上り、「いくら?」という。
禁酒の心 (新字新仮名) / 太宰治(著)
僕は魚戸をぐっとにらみつけてやった。ところが、魚戸は、意気悄沈いきしょうちん、今にも泣き出しそうな顔をしていた。四十男のべそをかいたところは、見ちゃいられない。
宇宙尖兵 (新字新仮名) / 海野十三(著)