“いがぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
毬栗92.3%
毯栗3.8%
苛栗3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最前からお聞きの通り、この毬栗いがぐりのフロック先生の演説の中には、壁という文句や、又は壁に関係した言葉が、度々出て参ります。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
長六閣下が、上背のある、古武士のようなきりっとしたそびららせて、しずかに、弓を引き絞っている。まっ白い毯栗いがぐり顱頂ろちょうのうえに、よく晴れた秋の朝の光が、斜めに落ちかかっている。
庵に住む人だけに、さすがに頭は剃りまろめていたが、それもやがて苛栗いがぐりというように生え伸びて、あごのあたりには薄ぎたない髭がもじゃもじゃと黒ずんでいた。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)