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あらと
ふりがな文庫
“あらと”の漢字の書き方と例文
語句
割合
荒砥
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荒砥
(逆引き)
「今日はよきものを持ち来ぬ」とて寡婦の前に卸したり、その黒染めの古板と欠けたる両脚は、牧家数代の古机にして、角潰れ海に
蜘蛛
(
くも
)
の網かけたる
荒砥
(
あらと
)
の
硯
(
すずり
)
は
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
荒砥
(
あらと
)
で菜切庖丁のように
磨
(
と
)
いだ肌などを見ると——これは後に解ったことですが——
能登
(
のと
)
の国から出て来たという丑松の持物で、江戸の人の眼からは、山奥の猟師か
銭形平次捕物控:033 血潮の浴槽
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
わが恋は
荒砥
(
あらと
)
にかけし剃刀の、逢いもせなけりゃ切れもせぬ。蛇じゃないぞえ、生殺し。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
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