“あらけづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒削75.0%
粗削25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家の中は空つぽも同樣、鍋一つ釜一つの外に、茶碗が二つ三つ、細工場からさらつて來たらしい荒削あらけづりの板がお膳の代りで、障子には反古紙ほごがみが三重にも四重にも貼られて、眞晝も薄暗い生活です。
僕等はあまり多い粗削あらけづりの藝術に倦きて居る。もつと仕上かんなのかかつたものが欲しいのである。予が所謂自然派の作品のうちで徳田秋聲氏を尤も好むのも此純藝術家的の見地からである。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)