“あばしり”の漢字の書き方と例文
語句割合
網走100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帶廣おびひろは十勝の頭腦、河西かさい支廳の處在地、大きな野の中の町である。利別としべつから藝者雛妓おしやくが八人乘つた。今日網走あばしり線の鐵道が※別りくんべつまで開通した其開通式に赴くのである。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
その後暑さ寒さの何年かを冬は流氷の流れ寄る網走あばしりに送つた。再び上川かみかはに歸つて來てからは、劍淵けんぶち村の市街地に住んで自分で鍬を取り、冷害による凶作の慘をつぶさになめもした。
東旭川村にて (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
明治四十三年九月二十四日、網走あばしり線が㓐別まで開通した開通式の翌々日である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)