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あじさいいろ
ふりがな文庫
“あじさいいろ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
紫陽花色
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紫陽花色
(逆引き)
暁のほのかな薄明りが、
紫陽花色
(
あじさいいろ
)
に格子づくりの、出入り口のあなたに隙けて見えたが、読経に余念のない宮家には、まだお気づきにならないようであった。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
紫陽花色
(
あじさいいろ
)
に降って来たので、その圏内へはいった時だけは、顔に白布をのっぺら坊のように垂らした、女怪のような早瀬の姿が、森の魔のように隠見して見えた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
いつか日が暮れ夜となったが、十五夜の月が真丸に出て、しくものぞ無き朧月、明日は大方雨でもあろうか、
暈
(
かさ
)
を冠ってはいたけれど、
四辺
(
あたり
)
は
紫陽花色
(
あじさいいろ
)
に明るかった。
天主閣の音
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
キリキリと
小車輪
(
おぐるま
)
の軋る、錐を揉むような幽かな音が、木立ちの間から聞こえて来、
紫陽花色
(
あじさいいろ
)
の暁の微光の中へ、片手に
五歳
(
いつつ
)
ばかりの女の
童
(
こ
)
の手をひき、片手に
不具車
(
かたわぐるま
)
の
手綱
(
たづな
)
をひいた
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その巨像の右と左に、青銅らしい香爐があり、
紫陽花色
(
あじさいいろ
)
をした太い煙りが、うねりながらもうもうと立ちのぼっていたが、開けられた戸口からこっちの部屋へ、太いたばのように流れ込んで来た。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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