“あげぶた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
揚蓋75.0%
揚覆25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉄心庵——そこをのぞいて見ると、何と、おどろいたことには庵中に人気は絶えてなく、あなぐら揚蓋あげぶたも、あけッぱなしになっていて、さては、しまった、島抜け法印
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「ところが、このとおり」真斎は平然としながらも、妙に硬苦かたくるしい態度で答えた。「隠扉かくしどもなければ、揚蓋あげぶたも秘密階段もありません。ですから、確実に、再び開く事なしナット・ロング・ディヴィジブル——なのです」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「夜の明ける前にあの騒ぎなんで。表には小僧衆、裏へ出れば人がいるので、お神さんの智慧で、今までこの揚覆あげぶたの下にはいっていました。旦那に代ってお斬りになる分には文句もありませんが、人殺しだけは露覚えのないこと——。」
と、揚覆あげぶたの飛ぶ響き。