“あくものぐい”の漢字の書き方と例文
語句割合
悪物食100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お千代はこの老婆の目にとまった。その年恰好としかっこうから見ても、遊びあきて悪物食あくものぐいのすきになったお客には持って来いというたまだとにらんだのである。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それでも爺さんは苦切にがりきって、わかい時にゃ、随分悪物食あくものぐいをしたものだで、葬い料で酒ェ買って、犬の死骸しがいなら今でも食うが、茄子なすの鳴くのは厭だ、と言います。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)