“あおうだうでんぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
亜欧堂田善66.7%
亞歐堂田善33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
亜欧堂田善あおうだうでんぜん銅版画どうばんぐわの森が、時代のついた薄明りの中に、太い枝と枝とをはしてゐる。その枝の上にうづくまつた、可笑をかしい程悲しいお前の眼つき……
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この須賀川の地が亜欧堂田善あおうだうでんぜんの生地なりと聞いてはそのままには済まされず候。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
江戸のチヨン髷西洋畫家、亞歐堂田善あおうだうでんぜんはこゝの生れである。畫僧白雲も、この邊の坊さんなりと聞く。遺作もこの地方に多いさうだ。まだ、日本の田舍には、花の富貴だけは、絶えてもゐない。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)