“あいひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愛妃50.0%
哀碑25.0%
相牽25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忘れかねるという想いを率直に忠顕へ洩らしただけのことである。もしこの勾当の内侍がみかどにとって寵幸ちょうこうもただならぬ愛妃あいひであったとしたら、それをねだッた自分はいとも罪深い者になろう。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつては江東の孫策そんさくの父孫堅そんけんすら、その領土へ侵入しては、惨敗の果てその身も戦死をとげ、恨み多き哀碑あいひを建てて、いたずらに彼を誇らせたほどな地である。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
相牽あいひく力が強いのみならず、優しい一方だ。然るに伯父さんは元来他人の上に、始終苦虫を噛み潰したような顔をしている。兎角取っ付きが悪い。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)