“あいたいし”の漢字の書き方と例文
語句割合
相対死100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有りふれた例をあげてみれば、当時相対死あいたいしと言った情死をはかって、相手の女を殺して、自分だけ生き残った男というようなたぐいである。
高瀬舟 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
公然名乗り出なかったは、相対死あいたいしにの処罰に落されはせぬかと、それを恐れたというのであった。
丹那山の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「ほほ、ほほほほ、それではまるで下司下人げすげにん相対死あいたいしに……いいえ、無理情死とやらではござりませぬか。両刀を手挟たばさむものが、まあ、なんという見ぐるしいお心根——」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)