“あいあく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
穢悪50.0%
穢惡50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
骨組の如何にもたくましい身体、眼は血走って眉毛は飽く迄も濃く、穢悪あいあくな大きな低い鼻と云い、太く横に走った唇と云い、人間の獰猛な獣性が、身体全体に溢れて居るような男でありました。
ある抗議書 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
何處からともなく吹きまくつて來る一陣の呵責かしやくの暴風に胴震ひを覺えるのも瞬間、自らの折檻せつかんにつゞくものは穢惡あいあくな凡情にせ使はれて安時ない無明の長夜だ。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)