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『悲しめる顔』
ふりがな文庫
『
悲しめる顔
(
かなしめるかお
)
』
京の娘は美しいとしきりに従弟が賞めた。それに帰るとき、 「此の雨があがると祇園の桜も宜しおすえ。」 そんなことを云つたので猶金六は京都へ行つてみたくなつた。 縁側で彼の義兄が官服を着たまゝ魚釣り用の浮きを拵へてゐる。金六は義兄の傍に蹲んだ。 …
著者
横光利一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「街 第一號」1921(大正10)年6月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約18分(500文字/分)
朗読目安時間
約29分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
私
(
うち
)
好
(
え
)
抛
(
はふ
)
女手
(
をんなで
)
好
(
す
)
丸
(
たま
)
報
(
しら
)
好
(
よ
)
義兄
(
にい
)
他人
(
ひと
)
従
(
つ
)
本当
(
ほんと
)