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『鳥獣剥製所』
ふりがな文庫
『
鳥獣剥製所
(
ちょうじゅうはくせいじょ
)
:
一報告書
(
いちほうこくしょ
)
』
私はその建物を、圧しつけるやうな午後の雪空の下にしか見たことがない。また、私がそれに近づくのは、あらゆる追憶が、それの齎す嫌悪を以て、私の肉体を飽和してしまつたときに限つてゐた。私は褐色の唾液を満載して自分の部屋を見棄てる、どこへ行くのかを …
著者
富永太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「山繭 第三号」1925(大正14)年2月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
明
(
あかり
)
書割
(
デコール
)
変位
(
トランスポジシヨン
)
畳句
(
リフレイン
)
眼
(
まなこ
)
魅惑
(
まどはし
)
去年
(
こぞ
)
搾木
(
しめぎ
)
歪
(
ゆが
)
浸
(
ひた
)
滲
(
にじ
)