『父』
居間の書棚へ置き忘れてきたという父の眼鏡拭きを取りに紀久子が廊下を小走り出すと電話のベルがけたたましく鳴り、受話機を手にすると麻布の姉の声で、昼前にこちらへ来るというのであった。お父様が今お出かけのところだから、と早々に電話を切り、眼鏡拭き …
著者 | 矢田津世子 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「日暦」1935(昭和10)年11月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約39分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1時間5分(300文字/分) |
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