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『泥鰌』
ふりがな文庫
『
泥鰌
(
どじょう
)
』
夏に入つてから、私の暮しを、たいへん憂鬱なものにしたのは、南瓜畑であつた。 その葉は重く、次第に押寄せ、拡げられて、遂に私の家の玄関口にまで肉迫してきた、さながら青い葉の氾濫のやうに。 春の頃、見掛は、よぼ/″\としてゐる老人夫婦が、ひとつ …
著者
小熊秀雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「旭川新聞」1927(昭和2)年8月25日~28日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
提
(
さげ
)
舞
(
まひ
)
落
(
おち
)
南瓜
(
かぼちや
)
塵
(
ごみ
)
晴
(
はれ
)
姿態
(
しな
)
家根
(
やね
)
容姿
(
すがた
)
浴衣
(
ゆかた
)
貴郎
(
あなた
)
青丸
(
あをまる
)