青年の夢と憂欝せいねんのゆめとゆううつ――力としての文化 第五話――ちからとしてのぶんか だいごわ
青春は夢多き時代です。 青年には夢がなければなりません。 青年の夢は美しく、そして遥かであります。 「夢」とはいつたいなんでせうか。 こゝではもちろん、睡眠中の夢を指すのではありません。 頭がはつきりしてゐる時に、その頭の中を去来する幻の如 …