『決闘（けっとう）』

妙信、京二郎、安川らの一行が特攻基地へ廻されたのは四月の始めであつたが、基地はきゝしにまさる気違ひ騒ぎで、夜毎々々の兵舎、集会所、唄ふ奴、踊る奴、泣く奴、怒る奴、血相変り、殺気だつた馬鹿騒ぎである。真剣をぬいて剣舞のあげくに椅子を真ッ二ツに …

著者	坂口安吾
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「社会　第二巻第九号」1947（昭和22）年11月1日
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約31分（500文字/分）
朗読目安時間	約51分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

仰有（おっしゃ） 倅（せがれ） 咎（とが） 当（あて） 泌（し） 術（すべ）

題名が同じ作品

決闘 （新字新仮名）／ アントン・チェーホフ （著）

決闘 （旧字旧仮名）／ 萩原朔太郎 （著）