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『不肖の兄』
ふりがな文庫
『
不肖の兄
(
ふしょうのあに
)
』
敏子 なぜ泣くんだ。何も泣くことはありゃしない。嬉しいのか、悲しいのか……いや兎に角、こんな時に泣く奴があるものか。 僕も悪かった。がそりゃあ、皆が云う通りの不肖の兄、そういう僕なんだから、おかしな理屈だが、まあ名前に免じて許してくれよ。 …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「改造」1925(大正14)年12月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約39分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
即
(
つ
)
飯櫃
(
おひつ
)
掻巻
(
かいまき
)
昨晩
(
ゆうべ
)
艾
(
もぐさ
)
蝸牛
(
かたつむり
)
褞袍
(
どてら
)
顔貌
(
かおかたち
)
齲歯
(
むしば
)