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『香ひの狩猟者』
ふりがな文庫
『
香ひの狩猟者
(
においのしゅりょうしゃ
)
』
幽かに香ひはのぼる。蕾のさきが尖つてゐるのは内からのぼる香ひをその頂点でくひとめてゐるのだ。花がひらいた時は香ひもひらいてしまふ。残りの香のみの花を人は観てゐる。開いた朝顔が萎へると蕾のやうになる。それもちぢれて蕾の巻いた尖りは喪はれ、香ひ …
著者
北原白秋
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
象
(
すがた
)
萎
(
しな
)
外
(
そと
)
茨
(
ばら
)
隣家
(
りんか
)
光葉
(
てりは
)
曳
(
ひ
)
蹠
(
あしのうら
)
香魚
(
あゆ
)