降下かうか)” の例文
からだはエレベーターのやうに、地下ちか地下ちかへと降下かうかしてゆくやうな氣持きもちだつた。そしてつひ彼女かのぢよ意識いしきうしなつてしまつた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
つひに、吾等われらは、大佐たいさいへから四五ちやうへだゝつた海岸かいがん降下かうかした。いきほひよき水兵等すいへいら歡呼くわんこむかへられて、輕氣球けいききゆうると、日出雄少年ひでをせうねんは、第一だいいち稻妻いなづま首輪くびわ抱着だきついた。
勘次かんじつめたいにもかざさないで殊更ことさらとほ卯平うへいそばはなれてしかめたひどかほ恐怖きようふさうあらはしてたゞ凝然ぢつだまつてた。つめたい三にんよる温度をんどのしん/\と降下かうかしつゝあるのをかんじた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ゆびくつしてると、吾等われら豫定通よていどうりに印度國インドこくコロンボ附近ふきん降下かうかして、秘密藥品ひみつやくひん買整かひとゝのへ、ふね艤裝ぎさうして橄欖島かんらんたう到着たうちやくはづの二十五にちまでには、最早もはや六日むいかあますのみで。
大陸たいりく一番いちばんちか印度國インドこくコロンボ附近ふきん降下かうかすること出來できるであらう。