運転手うんてんしゅ)” の例文
旧字:運轉手
最近さいきん汽車きしゃ脱線だっせんしたときも、それだったじゃないか。また、運転手うんてんしゅがむだたのではないか。」と、高等官こうとうかんはいいました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
栗梅色くりうめいろった真新まあたらしい箱馬車式はこばしゃしきの立派なものだ。米国から一昨日着いたばかり、全速ぜんそく五十まいる、六千円出たそうだ。父、母、姉、妻、女は硝子戸がらすどの内に、余は運転手うんてんしゅと並んで運転手台に腰かけた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
不思議ふしぎにも、そのあいだ老人ろうじん姿すがたえたように、どこへいってしまったものかえなくなりました。」と、運転手うんてんしゅこたえました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もとより、これは、べつ運転手うんてんしゅで、もっととしをとった熟練じゅくれんおとこでありました。その汽車きしゃには、大臣だいじんとたくさんな高等官こうとうかんっていました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
運転手うんてんしゅが、おさけっていたって、おばさんがいった。」と、武夫たけおはいいながら、このとき、先生せんせい正吉しょうきちにいった言葉ことばおもしたのか
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
運転手うんてんしゅくるまからりて、荷物にもつろすてつだいをしました。このとき、しろあかのまじった羽根はねが、あいだからてきました。
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)
兵隊へいたいさんと子供こどもにかかってはなあ。」と、ガソリンのそんになるのもわすれて、運転手うんてんしゅが、わらいながらいっていました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「やあ、どこで、こんなのがったかな。」と、眼鏡めがねをかけた、運転手うんてんしゅわらって、ポンと往来おうらいげました。
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)
運転手うんてんしゅや、車掌しゃしょうや、汽車きしゃっているかかり人々ひとびとは、汽車きしゃからりて、機関車きかんしゃしたあたりをのぞいていました。
窓の下を通った男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この自動車じどうしゃも、もとは、りっぱなものでした。主人しゅじんせいさんが、わか時分じぶん金持かねもちの運転手うんてんしゅながくつとめていて、やめるときに、金持かねもちが、その自動車じどうしゃをくれたのでした。
日月ボール (新字新仮名) / 小川未明(著)
おどろいたのは、ねずみよりも自動車じどうしゃ運転手うんてんしゅだったのです。正体しょうたいのわからぬ、くろいものをひいてはたいへんだとおもったのでしょう、にわかにハンドルをげて、けようとしました。
ねずみの冒険 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「やはり、ったりしては、運転手うんてんしゅになれないんだね。」と、つけくわえました。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
東京とうきょう羽根はねだ、二人ふたりでついてあそびな。」と、運転手うんてんしゅは、わらいました。
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)