“荷物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にもつ93.4%
パツケ1.6%
かもつ1.6%
ニモツ1.6%
パケツ1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巫女くせよせばあさんははこつゝんだ荷物にもつそのまゝ自分じぶんひざきつけてつてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
よく主人しゅじんのいうことをいて、その手助てだすけもやりますし、どんなおも荷物にもつをつけたくるまでもき、また
駄馬と百姓 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たかやまうへでおまけに坂道さかみちおほところですから荷物にもつはこのとほうまはこびました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
荷物にもつ此處こゝへ、もし御遠慮ごゑんりよはござりませぬ、あし投出なげだして、すそはうからおぬくもりなされませ
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ホールの仕事しごとといえば、ときどき、シッダーブリッジえきまで馬車ばしゃを走らせ、荷物にもつをはこんでくるのが、せいぜいだった。
おれは併し隣のいた席へ荷物パツケを置いてあとから入つて来る乗客に「これは僕の友達の席です」と云つて拒んだ。
素描 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
この荷物パツケほどきませう、みんなモン・プツテイに持つて来たんですよ。
素描 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
おれがあの女の後ろからこの荷物パツケを持つて供して居るのは黒奴でなくて何んだ。
素描 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
荷物かもつ自動車がやって来たさ、奴さんは腹部を引かれて大腸が露出したが、それでも二日ばかり生きていたのだ、君は昨年の九月の新聞に、満伊商会の支店長があやまって自動車にかれて
雨夜草紙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
薩州よりわ(かの)イロハ丸の船代、又その荷物ニモツの代おハライ(ママ)候得バ、ゆるして御つかハし成度(なされたし)と申候間
女は紫の光沢のある黒い毛皮の外套に、同じやうな色の大黒帽トツクを被り犬の綱を執る代りに大きな紙包みの荷物パケツを提げて居る。手袋の上から手を握らせながら、おれの頬に唇を触れたあとで、
素描 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)