“逆浪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げきらう37.5%
さかなみ25.0%
ぎやくらう12.5%
げきろう12.5%
さからいなみ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
墓石はかいし大小によりて住職の心におうぜずふちへかへせば、その逆浪げきらうして住職のこのむ石を淵に出したる事度々あり。
かの逆浪さかなみに觸れてくだくるカリッヂの浪の如く、斯民このたみまたこゝにリッダを舞はではかなはじ 二二—二四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのしたうたがひもなき大洞窟おほほらあなで、逆浪ぎやくらう怒濤どたう隙間すきまもなく四邊しへん打寄うちよするにかゝはらず、洞窟ほらあななかきわめて靜謐せいひつ樣子やうすで、吾等われらあゆたびに、その跫音あしおとはボーン、ボーン、と物凄ものすごひゞわたつた。
我が稲門健児とうもんけんじは不幸にも、北側の第一レインを割り当てられ、逆風と逆浪げきろうの最もはげしい難路を辿たどらねばならず、つ、長身にして、短躯たんくのクルウを連ね、天候さえ冷え勝ちで、天の利、地の利
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
いままで東北から吹いていた風が反対の西北に変ったので、波の余勢が風にあおられて山のような逆浪さからいなみが立ち、海面いちめん煮釜が湯玉をあげるように沸きたつなかを船が後へ後へと戻りはじめた。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)